まだ足りない もっとやれる 2017.08.22
すごいかすごくないかは、他人が決めること。
自分が決めるものではない。
自分で思っている限り、
周りから見て成功している人というのは、まず、自分がすごいとは思っていない。
「すごいですね」といわれても、心の底から「まだまだです」と思っている。
そして彼らは、自分の為だけではなく、自分の為に尽力してくれている人足しの気持ちをまず考えている。
高梨沙羅選手がジャンプで計量ミスをした。わずか200gで失格した。
それでもそのあとの試合では、きちんとそれを修正し、そればかりでなく、優勝もした。
すごいことだ。
けれど彼女は、「自分が腹立たしい」という。
「自分を応援してくれている人に申し訳ない」という。
広陵高校の中村選手が、清原選手の記録を抜いた。
これまで誰もなしえなかったことを準決勝の舞台で簡単に決めた。
けれど彼はそれを「まぐれが重なった」という。
おそらく中村選手も、自分が失敗すれば、心の底から反省するに違いない。
そうして、高梨選手も中村選手も、きっと今以上に伸びていくのだろうと思う。
彼らを評して他人は、「自分に厳しい人なのだ」という。
けれどきっと彼らは、自分に厳しいとは思っていない。
当たり前にやるべきことをやっているだけと思っているのだろうと思う。
人は満足したらそこで止まる。
自分はやるだけやっていると思ったら、そこで終わる。
まだ足りない。もっとやれるはず。
そういう気持ちが、他人からの「すごい」になる。
「わかってるよ。でもそんなに真剣になるほどの仕事じゃないんだよ。」
なら、やめなさい。
けれど、覚えておいた方がいい。
そうやって仕事を変える人間に、真剣になれる仕事を見つけることなどできはしない。