話はバカになって聞く 2017.08.19
利口な人間はすぐに先回りして考える。
そうして、ああだ、こうだと策をめぐらす。
けれどその策は、大抵はまらない。
なぜなら、他人の思考を簡単に先回りできる本当に頭の良い人間など、ほとんどいないからだ。
わかりたいなら
理解したいなら
何かを提案したいなら
良く聞くこと。とにかく聞くこと。聴くこと。
そのためには話を聞く前から内容を想像しない。
話を聞きながら、「ああ、あれね」「あの事か」等と勝手な夢想をしない。
とにかく全部聞き終わるまで、そして、不明なことがなくなるまで結論を出さない。少しでも曖昧な単語や状況は、必ず明確になるまで確認する。
人は大抵、自分が思っているほど賢くはない。
まずはそれをちゃんと認識すること。
「賢いだろ?」というアピールは、バカをひけらかしていることだと気づくこと。
人の話は、自分は何も知らないバカだと思って聞くくらいでちょうどいい。