ゆでガエルと日本 Vol.2138
「日本は素晴らしい」
→抽象的過ぎて、何を誇っているのかわからない。
「日本の技術は世界最先端だ」
→勝っているところだけをピンポイントで拾って何になる。中国やインドの方が圧倒的に進んでいるとこは決して少なくない。
「日本に文句を言う中国や韓国は国民世論が偏っている」
→自分の目で見もしない日本人ほど、日本の政府やマスコミの言うことだけを盲信する。今の日本人より、中国や韓国の人たちの方が、自国のマスコミを盲信する人ははるかに少ない。
「日本はそれでも世界第三位の経済力があるのだから、まだまだ大丈夫だ」
→第三位の経済力があろうと、他国から投資の魅力もマーケットとしての魅力も、ほとんどない。実際にISOなどの国際会議などでも、日本はその他の国扱いだ。
良いところを探すことは悪いことではない。
けれど、それで悪いところに目をつぶっていては、早晩、立ち行かないことになる。
ゆでガエルは、茹で上がるまでそれに気づかない。
今の日本に危機感を持たないのは、ゆでガエルだと思った方がいい。
ゆでガエルの出来上がりまで、あとどれくらいの年数が残されているのか。
それはきっとそんなに長くはない。