忘れてはいけない 2017.03.11
人間の優れた能力の一つは、忘れることだと思う。
生きていく中で特に重要なのは、嫌なことを忘れる能力だ。
その能力が高いほど、たくましい。
けれど、どんなに嫌な記憶だろうと、絶対に忘れてはいけないことはある。
ずっと伝えなければならないことがある。
2011年3月11日からの少なくとも1年は、絶対に忘れてはいけない。
絶対に伝え続けなければいけない。
あれはただの天災ではない。
人災だ。
それを忘れたときから、記憶を薄れさせた時から、また未来の人災への一歩が始まっている。
なぜ原発を作ったのか?
なぜ過疎地にしかないのか?
メルトダウンではないといったのはなぜか?
爆発しても他の原発は安全だと言い続けたのはなぜか?
それは誰が言ったのか?
それは誰が言わせたのか?
誰が得をしたのか?
誰が得をしようとしているのか?
そして6年たった今、
人災の引き金を引いた人は、組織はどうなっているのか?
人災を被った人たちは、どうなったのか?どうしているのか?
薄れる記憶は、言い訳を受け入れやすい土壌を作ってしまう。
忘れてはいけないものがある。
伝え続けなければいけないものがある。