頑固おやじで何が悪い!?

思ったことを思ったとおりに書いています。ただし、発言には責任を持っています。ここで書いているのは僕の意見なので、異見をいただくことはかまいませんが、ここで議論をするつもりはありません。自分の軸や方向性を見失わない場として書いています。

残業の功罪 2016.08.08

ブラック企業だのサービス残業だのと騒がれるようになって久しい。
大企業では、サービス残業や休日出勤の取り締まりに躍起だ。


このサービス残業という言葉には、2種類の残業が含まれている。


一つは、残業した時間をつけさせてもらえないもの。
もう一つは、自らの意志で残業とせずに残っているものだ。


前者はたしかにいけないことだ。
けれど後者にはいろいろな理由がある。


考えても見てほしい。
新人がその組織の中で一人前になるためには、どうすればいいのか?
単に、定時の間だけ一生懸命働くだけで、すでに入って仕事をしている人たちに追いつけるようになるのか?
追い越せるようになるのか?


仕事は覚えなければならない。
覚えたうえで工夫をしなければならない。
そうして、よりよいものができるようにならなければならない。


そのためには、時間外の努力が必ず必要になる。


別に、会社の中で働かなければならないわけではない。
会社の外でも、自分の家でも構わないが、そのための努力をどこかでしなければ、いつまでたっても、先輩と肩を並べるどころか、役に立つ仕事ができるようにはならない。


「それができるようにするのが、組織の仕事だ」というなら、それは甘えだ。


学校でも、学校以外で勉強をしたはずだ。
学校の居残りもあったかもしれない。
部活だって、合宿もあれば、強化選手にもなればどこかに教えてもらいに行っている。


それなのに、成果に対してお金をもらう仕事で、それをしないというのはおかしい。


残業をつけさせないというのは間違っている。
それはつけるべきだ。
残業を禁止して、会社から追い出すように返すもの間違っている。
それは本人のやり方の問題だ。


要は、組織も上司も、そのさじ加減、その判断の能力がないから、何でもかんでもステロタイプの対応しかしなくなる。
そうして、いろんなものがどんどん傷んでいく。


残業を推奨するものではないが、やらなければならない時期は必ずある。
それをした方がいい時は、必ずある。


サービス残業という言葉が本来おかしい。
つけさせてもらえないものはサービス残業
居残って覚えようとするのは、自己研鑽だ。


それすら見極められずに否定する組織は、だめになっていく一方だ。
そうして、そんな組織に胡坐をかく社員もまた、一緒にだめになっていくだけだ。