頑固おやじで何が悪い!?

思ったことを思ったとおりに書いています。ただし、発言には責任を持っています。ここで書いているのは僕の意見なので、異見をいただくことはかまいませんが、ここで議論をするつもりはありません。自分の軸や方向性を見失わない場として書いています。

どの仕事が楽しかった?(2012.03.07)

昨日、神戸で一緒にお付き合いいただいた、もと所属していた会社の大先輩からの質問でした。(結構なんでも楽しかったけどなあ)と思いながら入社時に遡って紐解いてみると、いつもしんどかったことを思い出しました。

しんどかったけれど、しんどい中でなにがしか、何等かの面白さを見つけていたように思います。

もともとが、不器用で、怠け者で、物覚えが悪いという3拍子揃った人間ですから、何しろ他人よりも仕事ができるようになるのが遅い。

そういう遅い歩みだったことが幸いしたのかもしれませんが、しんどいこと、わからないことをやっている中で、だんだんと理解できてくる面白さとか、他の人が気づいていないことに気づいた時の喜びとか、まるで関連のなかったいくつかのものが突然結びついて一気に展望が開いたりとか。。その時々で気づいたら、面白い、楽しいと思えるネタが拾えていたように思います。

でも、仕事って、しんどいものなんですよね、誰にとっても。しんどくない仕事はきっとないんだと思います。「仕事が楽しい」と僕も言いますが、それは、しんどくないと言っているわけでなないんです。

やりがいを見いだせるかどうかということなんだろうと思います。しんどかろうが何だろうが、それに価値を見いだせれば、やっていること自体が楽しくなってくる。

そして、それをやり遂げた後の、なんとも言えない達成感や充実感を知っている。だからしんどくても「面白い」「楽しい」と思えるのだと思います。

「そうか、やりがいを探さなければならないのか」そう思う人もいるかもしれません。「僕はやりがいを感じないから仕事が嫌なんだ」そう思う人もいるかもしれません。

けれど、やりがいはそんなにかしこまって考えるものではなく、求められている完成形にどうやって近づけるかを考えるだけで十分だと思います。

それでもその仕事に何の面白さも楽しさも感じられないのなら、それはもうすっぱりとやめて、違う仕事を探した方がいいと僕は思います。文句や不満しかでないことをいくら続けても、それは続けている本人も、その仕事をされる組織も、顧客も、すべてにとってマイナスでしかありません。

仕事って修行なんですよね。修行っていうのは、人から言われてやるものじゃない。自分で決心して始めるもの。続けている限り、きっと終わりはない。そう思います。

年を重ねるに従って、ようやくそんなことが少しわかってきたような気がします。