「だいたい納得」でちょうどいい 2087.08.24
本を読むのは良いことだ。
本ほど安価に知見を仕入れることができるものはない。
他人の話を聞くのも良いことだ。
第三者の知見は、自分の未来の体験に役に立つ。
けれど、それを全部丸ごと受け入れる必要はない。
読みながら疑問を持つ。
聞きながら疑問を持つ。
その疑問を解消しながら読み進める。質問をし、回答を得る。
場合によっては、納得できない結論もある。
理解できない回答もある。
最終的に納得できることもある。
最終的に理解できることもある。
そうして初めて、その根拠・論拠が見えるようになる。
疑問のないところに、理解はない。
何の疑問も生じないということは、まず、何も理解できていないか、自分の考えが確立されていないかのどちらかでしかない。
「あの本に書いてあった」
「あの人がこう言っていた」
理解のないところの模倣や受け売りは、ただ鼻につく意見にしかならない。
どんなことも腹八分目。
他人の意見は「だいたい納得」くらいにしておくのがちょうどいい。
それを超えると、宗教になる。