本音と建前 2016.12.17
「誰だって本音と建前がある」
子供じゃなければその通り。
「本音だけで生きていけたら、こんな楽なことはない」
それは違う。
本音だけで生きるほうが、ぶつかることが多くなるのだから、当然、建前を持っている方が楽に生きられる。
人間関係をうまく保つためには、本音だけでは立ち行かない。
けれど、本当に分かり合いたいと願うなら、本音をぶつけなければわからない。
何も同じ考えである必要はない。
けれど、本音が語り合えない、「違う」と思うことを「違う」と言えない関係では分かり合うことは一生できはしない。
仕事では特に本音が重要だ。
自分のわがままと取られようとも、傲慢と取られようとも、信念があるならそれを伝えることが大切だ。
それを建前で取り繕っていたら、結果として誇れる仕事にはならないし、場合によっては相手をだますことにもなりかねない。
「本音と建前の使い分けが大切だ」
それは否定しない。
けれど、何かを成そうというときには、必ず邪魔をするのは建前になる。
何に対しても、誰に対しても、本音と建前を考えながら生きていけるほど、人生はきっと長くはない。
けれど、本音だけで語れる機会も相手もいないのは、。