頑固おやじで何が悪い!?

思ったことを思ったとおりに書いています。ただし、発言には責任を持っています。ここで書いているのは僕の意見なので、異見をいただくことはかまいませんが、ここで議論をするつもりはありません。自分の軸や方向性を見失わない場として書いています。

ダメな奴が成功の秘訣を知りたがり、デキる奴は失敗の原因を知りたがる 2016.08.31

成功セミナーとか、成功の秘訣とか、これさえしておけば失敗しないとか、成功者続出の幸せのセミナーとか、成功を煽り立てるセミナーは、枚挙に暇がない。
そうしてそのセミナーを受講した「成功者」というのが何人も紹介され、セミナーに出席した人は、満足して帰っていく。そういう人たちは、ではそのセミナーに出て満足して、さらに成功したのかというと、残念ながらほとんどの人は成功も失敗もしていない。
人気のある成功セミナーほど、リピーターが多い。こういう人たちは、他人の成功を聞いて、またそれを勉強している自分に自己満足している人だ。


「やってみても成功するかどうかはわからない。むしろ失敗する可能性がある。だったら、今、何とかやっているのだから、今のままでいい。けれど、今を変えたいという姿勢だけは持っておきたい。前を向いているという姿勢は、だって、かっこいいから。」
そう思う人が、概ねリピーターになっていく。


成功の体験談や成功の法則などというものは「へーそんなこともあるんだ」程度に聞いておいてちょうどいい。
そもそも何かを成功させるためには、複数の要因が複合的に絡み合い、そうして奇跡的なタイミングでそれが発生する必要がある。
だから、一人の成功談は一人の人のものでしかない。参考にしたところで、自分に同じことが起こる、あるいは起こせる可能性はほぼゼロに等しい。
たった一つの要因だけで成功することなど、まず、ありえない。
だから、成功は偶然の産物であり、なので、何度もチャレンジをすることが大切になる。
だから、成功をコミットする成功セミナーは存在しない。


失敗は違う。
もちろん失敗も、複合的な要因によって、またそれが奇跡的なタイミングで発生したことによってもたらされるものもある。
けれど失敗は、たった一つの要因で容易にもたらされることが少なくない。
だから、してはいけないことを知ることはとても大切なことになる。
してはいけないことの数を知れば知るほど、失敗の確率を下げることができる。


そもそも成功の秘訣を知りたいというのは、怠け者の性癖だ。
楽して成功したい。そういう気持ちがそうさせる。
そうでないなら、そんな話を聞いている暇を惜しんで、今に精進しているはずだ。


聞くなら失敗のコツを聞いた方がいい。
成功のコツなど、暇な人間の茶飲み話だ。