焦ったときは 2015.07.14
焦るのは、準備が足りないからにほかならない。
想定外という言葉が最近よく使われるが、これは「自分は想像力が足りない人間です」と口外しているようなものでいただけない。
そうはいっても、神様ではないので、すべてのことを想定しておくことは難しい。
だから、焦りを感じることは誰にでも起こりうることになる。
「焦りは禁物」というが、それはまさにその通りだ。
焦ってやっつけたことでうまくいったためしはほとんどの場合はない。
ではどうするか?
それは焦りから、離れることだ。
焦りの中で手を動かしたところで、そこからは失敗しか生みだされない。
ただでさえ時間のない中で、無駄な時間を使ってはいけない。
だから、一旦「それ」から離れる。
1時間でも、2時間でもいい。
できれば一旦寝るくらいがちょうどいい。
そうして、焦りから離れ、根本的な解決方法を考えることだ。
「そんなことをしている時間はない」
もちろんそういう時もあるだろう。
けれどほとんどの場合、1日程度の余裕は作れるものだ。
そして幸い、会社というものは8時間から9時間が就業時間と決められている。
だから、それ以外の時間を使って対応をすればいい。
一日は24時間ある。相手が休んでいる時間に解消する、あるいはその道筋をつけておけばいい。
それができるようにしておくために、普段から体力をつけておくことが大切になる。
肉体的なものだけでなく、精神的なものも併せての体力だ。
ここ一番の瞬発力は、普段の訓練で作っておく。
ここ一番の瞬発力があれば、大抵の焦りの元は解消できる。
但しその前に、焦りの元となることをできるだけつぶしておく想像力は十分に発揮しておくことだ。
想像力が足りない分だけ、焦る数は増えていくことになる。