積み重ねの質 2017.01.05
誰だって嫌なことはある。
嫌な仕事はある。
嫌な勉強はある。
嫌な付き合いはある。
その時にどのように立ち振る舞うかが、その人の逞しさにかかわっていく。
嫌な仕事はやりたくないから、やりたい仕事を探す。
嫌な勉強はしたくないから、勉強をしなくてもいいものを探す。
嫌な付き合いはしたくないから、気の合う人とだけ付き合う。
これも対処の一つだけれど、これはいくら繰り返しても、逞しさにはつながらない。
やがて行きつくところがなくなり、そこで初めて自分の弱さに気づくことになる。
そうなってからそこから立ち上がることはなかなか難しい。
逞しさは、嫌なことの中にあって工夫をするところから磨かれる。
嫌なことの中に、面白さを見つける。あるいは次につながる糸を見つける。
簡単ではないけれど、誰にでもできることだ。
嫌なことの正面に立つ。
しっかりと目を開いてそれを見つめる。
1点だけでなく、全体を見つめる。
見えてこないのは、大抵、斜に構えているか、よけているか、目を閉じているかのどれかだ。
経験は年を重ねれば積み重ねられるが、何をどのように積み重ねたかが大事になる。
逃げないこと。
なまけないこと。
そして、考えること。
その繰り返しが、経験値の質につながる。