恥知らず Vol.2075
恥を恐れて何もしないのは愚かしいが、恥を知らずに行動することはもっと愚かしい。
日本人が台湾からバンコクに向かう飛行機で、大酒を飲み、大騒ぎをしたうえで喫煙までしていたという。
彼らと同じ日本人だとみられると思うと、本当に不愉快で仕方がない。
乗り合わせた皆さんには、同じ国の人間として、本当に申し訳なく、恥ずかしいと思う。
先日は、JALでも同じようなことが起きたが、台湾の飛行機でバカなことをやった奴らも、映像を見る限り、相応の年齢のように思う。
昔は「最近の若者は」という言葉が、若者を表す枕詞のようになっていたが、最近はどうも、若者も中年も老人もあまり関係がないように思える。
若者は、周りを気にしない。
中年は、周りを見下す。
老人は、ケアを主張する。
良くも悪くも、日本人には「恥」がいけないものだという文化があった。
それが最近はなくなってきているようだ。
それは日本という国が推進している、くだらない、くその役にも立たない「個人情報保護」の考え方が推進しているように思うが、それはさておき、個人主義というのは、自分を主張することではなく、相手も認めることだということが認識されていないのだろうと思う。
主張はするだけでなく、聞く耳を持つ義務がある。
それを忘れた時、ただの恥知らずな、迷惑極まりない人間が出来上がることになる。