変わらない痛みと変わる痛み Vol.2024
現状を維持すればじり貧はわかっている。
けれど、現状と違う方に向かえば、もっとひどくなる「かも」しれない。
変わらなければ、少なくとも今のままでいられる。
けれど、それを変えれば、今よりもっとしんどい「かも」しれない。
そうやって現状維持を消極的に受け入れる。
けれど本当は現状維持は「維持」ではない。
緩やかでも下降線にあるということだ。
現状維持の中心にいれば、油断が生じる。
油断は慢心となり、慢心は、傲慢に変わる。
そうして緩やかだった下降線はいつの間にか、急降下に変わっている。
そうなったらもう遅い。
変化は双方に緊張をもたらす。
その緊張が善循環をもたらす。
変わらなければ上がらない。
けれど、変わるためには、新しい痛みも生じる。
想像できる変わらない痛みより、想像できない変わる痛みを恐れていては、結局未来はしぼんでしまう。
変わる痛みを受け入れることは我慢で、現状を受け入れることは妥協という。
妥協は人を堕落させる。