空想と想像と妄想(2012.10.15)
これは僕の定義です。
空想というのは、現実から完全にかけ離れた絵空事。前提も、何の責任もなく考えるものであり、空想は楽しい物語だけれど、実現性の考慮は必要ないもの。自分事でも他人事でもありません。
想像は、前提が与えられるもの。絵空事よりも現実的で、実現性を考慮しているけれど、具体性は中途半端。自分事ではなく、そこには物語もありません。「これくらいでいいか」と、中途半端に止めてしまうところが想像です。
そして妄想。
妄想は、想像と同じく、前提が与えられているものだけれど、ものすごく現実的で、あたかもそれが現実に起きているかのように考えるもの、完全自分事としてとらえており、自分の中で完結する物語です。それが完結するところまで、徹底的に考える。少しでも脈絡に不整合があれば、修正し、完結まで持っていく。
仕事に必要なことは想像力だとよく言われますが、僕は、もっと具体的な妄想力こそ必要だろうと思っています。
わからないものをわかるようにしていく力。想いを現実に変えていくもの。それが妄想力だと思っています。
あたかも目の前で起きているかのようにそれを「見る」こと。
そこに登場する人たちの会話や、感情のやり取りを妄想する。その状況に自分をシンクロさせる。
これまでの様々な新しいことはこの妄想力から生まれてきたように思います。
想像力より妄想力。これからも、妄想しているか?を自問しながら、やっていきたいと思いますし、妄想力の輪(?)を広げていきたいと思います。