決めないリスク(2012.09.18)
道を選ぶことが苦手な人は、少なくないように思います。
進路を決められない。
やり方を決められない。
今、することを決められない。
結婚を決められない。
決められない人には、大きく2つのパターンがあるように思います。
一つは、欲張って、何かを選ぶことができない人。
「決める」というのは、一つをとって、後は捨てるという行為。だから「決断」と言います。断つものを決められないというのは、要は、よくばりだということ。
欲をかいていっぱい抱えたままだと、前も見えなくなるし、足元も見えなくなります。そして躓いたり転んだり、知らずに違う方に行ってしまったり。
もう一つは、責任を取りたくない人。
何かを選ぶというのは、能動的なものですから、その結果責任は自分が追うことになります。けれども責任を取りたくない人は、自分でそれを決めることはできません。
誰かに決めてほしい人というのも責任を取りたくない気持ちの表れです。
どちらも共通しているのは、「リスクを負いたくない」という気持ちですが、決断しないリスクについて考える人が少ないのはとても不思議です。
決断することによるベネフィットを考える人も少ないようです。
僕は、決断が必要なのは、時間というものがあるからだと思っています。誰もが平等に持つ、「今」という時間に何をすべきか?それを決めることが、時間を有意義に使う最初の一歩だと思っているからです。
だから、決めるリスクは、決めないリスクよりもずっと軽いと思っています。
皆の時間の責任を持つ組織のリーダーであればなおさらです。
そろそろ「決めないリスク」について、「決める」ことが遅れたときのリスクについて、真剣に考えてもいいのではないかと思う、今日この頃です。
ところで、話は変わりますが、リクルート出身の友人が、マーケティング手法を取り入れたビルの空室対策をアツく語っているブログがあります。
是非一度お読みください。
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