2つのリスク(2012.06.18)
友人と食事をしていてリスクの話になりました。
その時、リスクには大きく分けて2つあるのだという話をしました。
それは、やったリスクとやらなかったリスクです。
どちらのリスクが大きいかというのはとても難しいことです。けれどどうも人というのは、、やったリスクを想像する方が、やらないリスクを想像するよりも楽なようです。
特に日本人にその傾向が強いように思います。
日本企業の多くは、やらないリスクよりもやったリスクにとらわれてしまいがちになる。特に大きい組織になればなるほど、やらないリスクに思いを巡らすことはほとんどないように思います。
一方で欧米系では、やったリスクとやらないリスクのバランスが取れているように感じます。
これはもしかしたら農耕民族と狩猟民族の違いからくるのかも知れませんが、変化が速いと言われている時代、やらないリスクは、やったリスク以上に真剣に考えなければいけないものだと思います。
最近よく言われるリスクマネジメントというのは、まさに、やらないリスクを考えること。
やったリスクを考えるのは一旦休んで、みんあでやらないリスクを考えることが大切。そう思います。