個の時代から縁の時代へ
個と縁は、対になるものではないですが、個と対になる集団を形成する元は縁であるという考えから、並べてみました。
昔(今から30年以上前です)から比べると、自分も含め、個を大切にする風潮が強いですね。
これは、多様性を認めるという教育が行われてきた結果ですね。
ものすごく乱暴な言い方ですが、多様性を求めるということは、受容するということであり、本来は、そうして集団を大きく形成していく方向に向かうはずなのですが、それが、秩序をなくす方向に向かってしまったのが、現代でしょう。
それも特に先進国といわれる国々でそういう風潮になっているのだと思います。
集団の中で個が存在し続けるために必要だったものが、秩序だと思いますが、集団が必要なくなった結果、秩序が崩壊しているのだと思います。
ここでいう集団とは、つながりの深いものであり、表層的なグループとは異なります。
いわゆる、地縁、血縁、組織縁といったものです。
これらは、本来、個を守るために「縁」を守る、「縁」を守るために個を守るという関係だったと思うのですが、個は「縁」で守られる必要がなくなったため、それが崩壊していったのではないかと思います。
ところが、最近、それが少し変わりつつあるのだと感じています。
どちらかに振れれば、どちらかに戻るのは自然の理ですが、今は、また、「縁」を形成する方向に向かいつつあるようです。
表層的なつながりから、深層的なつながりに戻りつつあると思います。
そしてこの不景気が、それをさらに加速させるのではないでしょうか?
だとすると、これから先、おそらく1〜2年は、そういう意識が大事だということであり、これはこれで、それを知っているおじさんやおばさん達の出番は多くなるのではないかと思います。
若い人で、そういうことがわかる人にとっては、もっともっと楽しくて仕方がない時代になると思います。
いずれにせよ、いろいろな意味で、楽しみな時代です。